私の歩んできた道 第10回~独自販売ルート
問屋さんへの販売は順調であったが、条件面が厳しく、独自の販売ルートを見つけることにした。
ノウハウやコネなどはなく、手探り状態であった。
高級スーパーをターゲットにし、図書館に通った。
図書館には、スーパーマーケットの住所録がある。
ネットがない時代である。
あったら便利だと思う。
ターゲットを見つけ出し、営業をかけることにした。
はじめのうちは、好調であった。
次第に、ターゲットがなくなっていった。
そのときに、ひとつ気づいたことがあった。
スーパーマーケットの担当者に商談の時間をいただいているのに、自社商品だけの話だけで、場がもたなくなる。
それならば、他社の関連した商品をあわせて提案しようと。
自社商品と合わせて、他社商品も合わせて売り場の提案をしようと。
営業に付加価値がつけられると、その時は、漠然と考えていた。